介護と病院のギャップ!
最近の忙しさといったら、本当に、本当に戦争並み。
朝早くから会社に行って夕方遅くまで。ときには夜勤。
もちろん休憩はそこそこしか取れず、アパートへはただ寝るためだけに帰る。
おかげでひどい便秘になってしまった。
だってタイミング良くゆっくりトイレに座れないんだもん。
タバコの量もだいぶ増えてる。
少しの休憩時間にスパスパスパスパ。
吸い貯めしなきゃってムキになって吸ってしまう。
なんて不健康な毎日なんだろう。
この忙しさは、こないだまで入院していたカズさんがめでたく退院されたから。
カズさんは病院で薬づけのような状態にされていた。
病院は病を治すためなら他のものを奪っても良い場所なのかもしれない。
てゆうか、そう思ってるから薬づけと拘束を平気でやっちゃってるんじゃないの?
私は病院でカズさんの姿を見たとき、このままじゃカズさんの人格が壊れてしまうと思った。
同じように感じていた上司が退院を決めてきてくれた。
もちろん危険もあるし大変なことは百も承知。
だけど人間らしさを奪ってしまうような場所にカズさんを任せてはおけない。
少し状態が安定したところでチョット強引に退院となった。
ここからはスタッフががんばるしかない。
薬と拘束紐のかわりに、スタッフの手と心でカズさんのケアをしていかなきゃいけない。
もちろんカズさんは目が離せない状態。
やっと薬が抜けても熱がぶり返し、そのために不穏な発言や行動が出てくる。
眠ってくれず、どんどん不穏が増していく。
もとのカズさんの生活までにはまだまだ時間がかかる。
日々の業務の上に、昼夜を問わずカズさんに付き添わなければならないから、当然スタッフが足りない。
だからみんなとてつもなく忙しい状態になってしまった。
それでもスタッフが文句も言わずこの過酷な勤務をこなしているのは、カズさんがすごくすごく心優しくて素敵な方だからだと思う。
体はキツくても辛くはない。
いままで何度となくカズさんに励まされてきた私は、なんとしてもガスさんをもとの元気な姿に…と思っている。
朦朧としながらも「ごめんねぇ」とか「あんた大変だねぇ」と以前の優しいカズさんのまんま。
もっとがんばらなきゃって気持ちになる。
おばさんヘルパーさんも驚くほど協力的で、いつもよりはるかにやる気が増してるみたい。
おばさんたちの火事場の馬鹿力とものすごいアピール根性を目の当たりにして、有り難いやらウザイやら。
でもこんなにチームワーク良く仕事が回ることなんて今までなかったかも。
カズさんのおかげで私たちは少しだけ結束が固くなったかもしれないなぁ。
あとはカズさんが元気になってくれるのを待つだけ。
この忙しさは長期戦になるだろうけど、カズさんの笑顔のためにみんなでがんばりたい。
体は相当キツイけど…。
今日、大好きなキクエさんに「最近キクエさんとゆっくりお話できんがぁ。忙しくてなかなか来れんで…ごめんなさい」と言うと「いいの。奥さん(私)の心はわかっとります」と深く深く頷かれた。
いつも「こんなに善くしてもろーて、何もお返しができん。どうしたらいいじゃろーか?」と気遣ってくれたり「私と奥さんは同じ運命を生きとるよーな気がするねぇ。心が通じとるよーじゃねぇ」と近くに感じてくれてるみたい。
それがすごく有り難くてすごく嬉しい。
忙しくしているけどキクエさんへの気持ちはちゃんと伝わってる気がして、ホントに心が通じてるのかもって気持ちになった。
体が三つぐらいあるといいんだけどなぁ。
そしたらカズさんと居ながらも、キクエさんのお話がゆっくり聞けるのになぁ。
ほんで最後のひとつの私は、今月取れなかった休みを使って、ただひたすら眠りたい。
コメント
今晩は、トラックバックありがとうございました。ブログを拝見しましたら、とても生き生きとした職場のように感じました。
カズさん(仮名?)のために、皆さん火事場の馬鹿力まで出して、アピールして……、このくだりに、とても大切なものを感じます。アピールできる場があることがお互いの個性を生かしながらのチームワークを上手く運んでいるのかもしれませんね。
あるいは、カズさんの言葉と仕草に、こんなに皆さんがやる気と自分自身を賭けられるのですから、カズさんは介護の天使かもしれませんね。
ますますのご活躍をお祈りいたします。
投稿者: はりせんぼん | 2006年10月01日 21:41
こんにちわ。ご挨拶が遅れましたが、当ブログにトラックバックいただきましてありがとうございました。
介護のお仕事をなさってるんですね…
色々と大変だとは思いますが、文面にやりがいのある仕事とかかれてあったのが介護を受ける側の身内としては嬉しく思います。
ありがとうございます(笑)
ここまでよくしていただいて、きっとカズさんも感謝してらっしゃると思いますよ。
それでも倒れないように、お体は大事になさってくださいね。
投稿者: 聖☆ | 2006年10月03日 13:40