こんなんでいいのか?実録介護の現場!
今日はホントに嫌んなっちゃった。
ヘルパーさんたちの仕事ぶりったらそりゃあもぉ…。
みなさんいい人なんだろーけど、だけどやっぱズレてる人っているんだよなぁ。
ここ何日具合が悪くて点滴までしてるカンジさん。
ひとりのヘルパーがカンジさんのお部屋掃除に行って、すぐ私のところへやってきた。
「カンジさんがよく眠っておられるから掃除するのが悪くて…」
「調子悪いもんねぇ。じゃあ時間ずらして行ったらいいと思うよ。もう少ししたら起きられるかもしれんし」と私。
「ハイ、そうしてみますね」不調のカンジさんだから起きておられるときがいいよなぁ。
そしたら水分補給してくれるだろーし、今日の様子もわかるし。
私は自分の仕事に廻ってたんだけど、昼前にエレベーターでカンジさんの家族に会った。
心配して来られたみたい。
「昨日も水分すすめたんですけど、欲しくないみたいで。お好きなもの用意したりしたんですけどなかなか…」
私が昨日の様子をお話すると「うん、欲しくないってねえ。まあこんなに暑いと仕方ないよね。私らだって食欲ないもんね〜」
「ですよねぇ。あっ、今朝ヘルパーが伺ったんですけど休んでおられて。時間ずらして行ってると思います」と付け加えた。
「うん、わかったよ」家族さんはそう言いながらカンジさんのお部屋に行かれた。
私が他のお部屋掃除をしていると、カンジさんの家族が茶器を洗いに出て来られた。
えっ?なんで?掃除に入ってくれてたハズじゃなかったけ…?
食堂に降りてみると、案の定、ヘルパーは食事の用意をしていた。
私の怒りメーターはどんどん上昇していく。
怒りを押さえつつ「ねぇ、カンジさんのお部屋行ってくれたよね?」と聞いてみると「ああ〜。行ってないです」とキッパリ。
はあっ??「時間ずらして行ってって話したよね?時間はあったハズだけど…」
「…」
「(はぁ〜)朝礼でも話あったけど、いまカンジさん調子悪いよね?お部屋行って様子観て水分補給してもらいたかったけど…」
「スイマセン」と、なぜだか笑顔。
ピンときてナイのかなんなのか、とにかく笑顔はないだろっ。
「いまね家族さん来られて洗い物とかしてくれてたけど、ホントはうちらがやらないけんよね?」
「はい…」
「カンジさん調子悪いときなんだし、今度からはちゃんとお願いします」
「…わかりました」
もう、コイツ仕事する気あんのかよっ!怒りは頂点に達した。
あまりのいい加減さに、もう顔も見たくない。
家族さんに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
忙しいなか心配して来られたのに、私たちなにやってんだろ。(てゆーか、コイツだけど)
これ以外にもばあさんヘルパーのいい加減な仕事ぶりと都合のいい言い訳にムカついて、今日とゆう今日は怒りを押さえられなかった。
たぶん私、鼻息荒くなってただろーなぁ。
そんぐらい腹が立ってた。
仕事に対する責任とか、いま大事なことの優先順位とか、そうゆう最低限のことぐらい考えられないんだろーか?
不調な方がおられたら様子を観に行って把握する、こんな時期だから特に顔出して水分すすめるとか、普通そうゆうことするでしょーよ。
ましてやサービスに行かなきゃいけないお部屋なんだから。
お金もらってんだからさぁ。
言い訳とか余計な話してる時間あったら働こうよ。
ヘルパーのひとりだけがみなさんの状態を把握して動くのは無理。
だからそれぞれがサービスに入って様子を把握する。
その情報を交換しあって、そうやってみなさんの健康とかモロモロをヘルプさせてもらうんじゃないの?
1から10まで言わなきゃわからないんだろーか…。
午後も私の気持ちは沈んでいて、ひきつったよーな笑顔だった。
廊下の向こうからキクエさんが歩いて来られた。
転ばれないよう一緒にトイレに行くと「奥さんはホントによくしてくれるね〜、私は何にもお返しができんわぁ」とキクエさん。
「そんなことないですよぉ。私こそいつもキクエさんに優しくしてもらって、ありがとうございます」
「まあっ、そんなことないわねぇ〜」とキクエさんがクシャっと可愛く笑われた。
スーっと気持ちが楽になって、さっきまでのイライラが嘘みたい。
キクエさんの笑顔の力はハンパないっ!