やっぱり介護の仕事が好きだから
ついに、ついに所長に愚痴をこぼしてしまった。
話ながら涙ウルウルになっちゃったから、思っていた以上にしんどかったんだなぁと気づいてしまった。
人間関係が恐ろしく複雑で、そこにいて平静を装うのに限界が近づいているってこと。
おばさん独特のツナガリが仕事より優先されていて、そんなんおかしいんじゃないかってこと。
私だって立ち向かって行きたい相手は何人かいるけど、火花バチバチのいまの状況で私までが参戦してしまったら大変なことになるとわかってる。
だけどイイコちゃんしてやってるから、文句や愚痴や要望を言われまくる。
まあ、いいように使われちゃったりもするし。毎日おばさんに代わる代わる、なんだかんだと言われてたらブチっとくるのも時間の問題。
文句や愚痴ばかり言ってくるおばさんに対して「一体なんて返事したら納得されるんでしょーか…?仕事について改善していきたいのか、ただの悪口なのかわからないから返事のしようがないです。
そんなことばっかに神経イッてて、仕事する気ないんすかねぇ…?チョット言い返したくなってきました。
でもそんなんしたら空気悪くなるし…」その気持ちを話したら「イイ、イイ。言いたいこと言っていいよ。キレてよぉ。そんなおばさん達はどうでもいいけん。
しんどかったら1ヵ月ぐらい休んでいいよ。
でもちゃんと帰ってきて」と所長。
有り難い返事ではあったけど、まず無理でしょ。
そんなんしたらやってけないでしょーよ。
所長は、私にはおばさん達の蟻地獄に入ってほしくないみたい。
だからどんな状況になろーと、私だけは仕事にまっすぐいてほしい。
そのためならフォローしていく、とゆうことらしい。
なんか、何にも言えなくなってしまった。
嬉しかったし、自分で道を見つけるしかないって思った。
「…だけど、大変だよね。わかるよ。ゴメンね。しんどいとこに居るのはわかってるけど、いろんなことを頼んでしまうに。なんか、やってくれそうだからついつい。できないことは言ってくれたらいいよ」やっぱり所長はウマイ。
おばさん達の戦いをいつもおさめているだけあって、諭し方がハンパなくウマイ。
話してたらがんばるしかなくなってしまった。
優しいことを言いながら、また無茶ブリするくせになぁ。
だけど吐き出したぶん、だいぶ楽になれたかも。
たぶんみんな、女の園で働いてる人はこうゆう悩みがツキモノなだと思う。
コレと戦いながらやっていくしかない。所長が悩みを受け入れてくれたことに、すごくすごく救われた。
こんな上司がいてくれるのはすっごく有り難いことだと思った。
前の職場では「だいたい若い人は、自分の権利ばかり主張して義務を果たさない」とか「勘違いじゃないの?」とか驚くほどトンチンカンなリアクションが返ってきたもんだ。
そのぐらいの『おばさん優先社会』だった。
やっぱり介護の仕事が好きだから強くなるしかない。
上司に助けてもらえるなんて願ってもない状況。
だからがんばるしかないよなぁ。
じゃないと、好きな仕事より井戸端会議ばっかに神経がいくようになって、それって私の嫌いなおばさん達と同じだもん。
ああはなりたくないよ、絶対。危うく蟻地獄に転げ落ちるところだった。