介護は私の天職だぁ
今日は半日勤務だった。
身体がグッタリしてしまう蒸し暑さだったけど、利用者さんとのやりとりはやっぱり楽しい。
今日もまたミイさんのトイレ介助に行った。
ミイさんは私の顔を見るなり「アンタ今日も来たね」これはもの凄く嬉しいひとこと。
今日も仕事に来てよかったぁ〜って気持ちになる。
「うん、さっき来たんですよ」と言うとニコっとされた。
トイレが終わるとミイさんは「また来てよ」と両手で私の手を握って言ってくれた。
そのあとカズさんの衣替えのお手伝い。
ハンパない量の服を入れ替えしながら、カズさんのお話を聞かせてもらう。
「ワンピースがいっぱいあったけど、みーんな人にあげてしまったわぁ」
「こんなに服があったって来て行くとこもないにねぇ」昔話やら文句やらが多い。
たまに「コレ素敵ですねー」と服を広げて見せると「どこどこ?あらぁ、こんなのがあったかねぇ」と目をキラキラにして喜ばれた。
そんなときだけ動きが早い。
一人で衣替えできそうじゃん?やっぱいくつになっても女だなぁ。
そんなカズさんは可愛らしくて素敵なおばあちゃん。
衣替えは大変な仕事だけど、一緒にやりながらいろんなお話ができて関係が深まる。
すごく疲れたけど楽しかった。
カズさんの女の顔も見れたしなぁ。
毎日化粧をして出掛けても、最近では暑くてすぐにすっぴんみたいになってテンションが下がる。
ほんっと嫌になる。
クーラーのきいた事務仕事なら、こんなこと気にしなくていいのになぁ。
でもおばあさんたちは、そんな私のブサイクな顔に手を当てて「アンタ、いい顔だね〜」と優しい笑顔で言ってくれる。
だいたい決まって「アンタぐらいのときが一番輝いちょーわぁ」と言われる。
私としては全っ然イケてない姿なんだけど…そんなふうに見えてるのかな?
こんな私だけど輝いてるんだぁって実感して、グググっとエネルギーが漲ってくる。
それと同時に、おばあさんたちが私の姿に自分の若き頃を重ねておられる表情を見て、私まで幸せな気持ちになる。
時代の違う女同士の会話がすごく楽しい普通の仕事は同僚とのホッとした時間が安らぎだったりするんだろーけど、いまの私は逆なのかも。
おばさんヘルパーたちや主任に気を使い、できることなら関わりたくないぐらいストレスを感じる。
だけど利用者さんと関わっているときは楽しくて幸せで、私の中の毒が消えていくのがわかる。
今日読んだ本に『天職』について書いてあった。
その仕事をしているとミッションのようなものを感じて、どんなことも苦にならない。
自分の良いところが伸ばされていく感じがする。
この仕事ができて幸せだと心から感謝できる。
いつもチャレンジしていたいという気になる。
そんな感触を与えてくれる仕事は『天職』らしい。
なんかカッコイイー。
私もいまの仕事にこんな気持ちで向き合っていきたい。
難しいところもいっぱいあるけど、ずっと先に「介護は私の天職だぁ!」と言える自分になってたい。