夏の介護事情
昨日終わらせることができなかった仕事の書類整理。
今日こそは絶対やっつけてやると心に決めて会社に行った。
やらなきゃと思いながらダラダラ仕事を残していくと悪い癖がついてしまう。
私は基本的にダラダラしたいい加減な人間だから、ここで甘い顔をしたら私の中の悪魔が勝ってしまうと思い、午前中は時間を作ってやりきった。
書類整理の間もミイさんからのコールや掃除のサービスが入っていた。
でもなんでか、今日はいろいろが不思議なぐらいスムーズだった。
新しくきた主任は慣れない事務仕事に相当苦戦していた。
正直、こいつ不器用だなぁと呆れてしまった。
でも単調な書類整理を一人でしていると泣きそうな気分になるのに、不器用とはいえ主任と話しながらやっていたらすごく楽しかった。
不器用すぎるところがまたおもしろくて、ホント楽しかった。
主任がきて一番よかったことは、私がしていた仕事はちゃんと仕事として成立してたんだってわからせてくれたこと。
こないだまでは私だけが事務仕事をして、ヘルパーの中で一人だけ違っていた。
それがいつも不安だった。
書類に追われていると怠けてるように思われてんじゃないかなぁって、おばさんの視線が痛いこともあった。
だけどそれはちゃんとがんばってやってたんだって、客観的に見てわかった。
もっと自分の仕事に自信持たなきゃダメだよなぁ。
午後の入浴を終えてバイタルチェックに回った。
マスオさんの熱がちょっと高め。入浴介助をしたのは私だった。
しまったぁ〜。
入る前に熱計っとけばよかった。
いつもと変わりないと思ったけど、もしかしたら何かサインが出てたかもしれない…。
入浴後部屋にドライをかけてなかったからかなぁ、今日は暑かったし…。
いろんな後悔が頭をめぐった。
でもそんなこと考えたところで後の祭り。
マスオさんは額に手を当てて「コレすればええ」冷えピタだ!
熱の出やすいマスオさんの枕元には、冷えピタが常備してある。
さすがマスオさん!
冷えピタをしてお茶を飲んでもらい、部屋にドライをかけて様子を見ることにした。
マスオさんの発熱にヘコみながら廊下を歩いていると、スミエさんが部屋から顔を出し「ちょっとアンタ!」チョイチョイと手招き。
忙しいのになぁ〜と思いながらも「スミエさんどーされましたぁ?」と行くと「アンタにコレあげようと思って」とあんパンをティッシュに包んでくださった。
「今日娘と買い物行って買ってきたの。おいしかったからお裾分け。あっ、コレもあげる、オレンジ。内緒だよ。持って帰って」
「ありがとうございますぅ。でもこんなにもらうとスミエさんのがなくなるよぉ?」
「いいわね、アンタにあげたいんだけん。ありがとって貰ってくれたら嬉しいの」
「いいの?じゃあ有り難くいただきますね。ホントにありがとうございます」
スミエさんは、ヨシって感じの顔でウンウンと頷かれた。
いつも可愛がっていただいて、嬉しすぎて申し訳ない気持ちになる。
とくにこんなヘコんだときに温かい心遣いをいただいて、すごくすごく救われた。
私は幸せものだわ、スミエさんありがとう。
30分後マスオさんのところに行くと熱は下がっていた。
こんなにスグ下がるなんて、入浴後の水分補給と湿度管理のせいだよなぁ。
水分は摂ってもらっていたけど、足りなかったかもしれない。
反省しまくりだ。
もうこんなことがないように、しっかりやっていこう。
これからもっと暑くなるんだから、水分補給と温度管理にはめいっぱい気を配らなきゃ。
コメント
こんにちは。
トラックバックありがとうございました。
ゆきちさんのブログを読んで、介護職への一生懸命さが伝わりました。少し介護の世界がかいま見えたようでした。私もこれからも介護をしていくにあたって、とても考えさせられて良い勉強になります。
また、寄らせてもらいます。よろしくお願いします。
投稿者: toto | 2006年08月18日 23:48