本当に介護が必要なのはもしかして・・・
今日の午前中はフリーでサービスが入っていなかった。
ゆうべは準夜だったため今朝はグッタリ。
主任から「疲れちょーだろうけん、午前中は書類整理して少し休むだわぁ」と声をかけてもらった。
なのにまたとゆうかやっぱりとゆうか、今日は来客があるから掃除をしてくれと所長から司令が下った。
みんなの空いた時間で手分けしてやってほしいとのこと。
いつかと同じ状況…もうテンションがた落ち。
鏡やガラスを拭き洗面台を洗い廊下のモップ掛けエレベーターの掃除、挙げ句の果てにトイレまで。
汗だくでやっていると主婦ヘルパーさん二人が「時間空いたけん手伝おうか?」と声をかけてくれヘルプしてくれた。
ありがたいなぁ〜と思っていたところに、許せない現実。
もう一人のおばさん(プチばあさん)ヘルパーの姿。
椅子に座って入居者さんと話していた。
もちろん会話をするのはいいこと。でも、でも明らかに怠けている。サービスのない空いた時間なのにもかかわらず、いかにも仕事してる風に怠けている。
これを見てカチンとこない訳がない!モップをかけながら近づくと「ごめんよぉ、いま休憩。このさんが出てきちょーなってねぇ」と入居者を言い訳にしている。
こりゃあ許せんっ!「あのぉ、今朝言われたようにいま掃除してて、お二人にも手伝って頂いたんですけどまだ終わらないんですよぉ。いま空いてる時間ですよねえ?」
私が言うと「…、そうかいねぇ…」と白々しくスケジュールを見て「あっ、そう…だねえ…」「じゃあ申し訳ないんですけど、三階と四階のトイレの掃除お願いします。そこだけ残ってて」笑顔で言った。
おばさんは仕方なくという感じで掃除に向われた。このおばさんはいつもサービスに入っては話ばかりしている。
しかも自分の話がメインだから最悪。
私たちが自分の仕事をこなしながら、他のところにまで目を配って働いているのにいつもテキトーにやって喋って帰る。
いままでは我慢してたけど今日は堪忍袋の緒がキレてしまった。
特に言い訳に。楽するために利用者さんを理由にするなんてサイテーだもん。
私は普段イイコしてやってるけど、限界に達すると本性が出そうになる・・・いや、出る!
おばさんの手抜き仕事は私の本性を目覚めさせてしまうので、どうか人並み程度には仕事をしてください。お金もらってんだから。
私だってキツイことは言いたくはないし、手抜き仕事を笑顔で見るのは相当のストレス感じてるんすよ。
まあこうゆう気持ちはまったくわからないだろうから、そうゆうことできちゃうんだろーけどね。
午後は女性の入浴。
こないだまでベッドでばかり生活していたスミコさんが、昨日から食堂に降りてきてくれるよーになった。おとといの夕方「アンタ、私は明日から食堂へ降りるけんね。娘にも歩かないけんって言われたし、頑張る!」
「ホントにぃ?嬉しいわぁスミコさん。みんなで待っちょったよぉ。明日が楽しみだねー」こんな話をしていたら約束どおり歩いて降りて来られた。
これだけでも万万歳なのに、今日は入浴までされたもんだから、スタッフは一気にテンションが上がった。
風呂場で服を脱ぎながら「こんなに痩せてしまったわぁ」なんて言いながらも、一ヵ月ぶりのお風呂にスミコさんもとても嬉しそうだった。
髪がずいぶん伸びてたけど、久々に洗ってとてもキレイになった。
「パーマは時間かかるけんまだ無理だわねぇ。3時間もかかるって。腰がまだ痛いもん、もう少し先じゃないとね」と気にしておられたが、スミコさんはとても器用で、夕食時には自分で髪を結って降りて来られた。
髪を少しずつクルクルっと巻いてはピンで留めて、本当に素敵な髪にしておられた。
若いコたちがよく可愛くピンで留めてるけど、それに品を足した感じ。
「スミコさん、すごい素敵〜」「可愛い〜。スミコさん器用だねー」私たちが寄って行って心から誉めるので「何言っちょーかねぇ」と照れておられた。
ベッドで寝ておられたおとといまでは、髪もかまわずパジャマのまんま。
食事を運ぶとベッドに座って食べておられた。
気は強いがヨボヨボのおばあさん、とゆう感じだった。
なのに食堂に降りて来られてからは、お洒落な洋服を来て髪を結い、背筋をピンっと伸ばして歩いておられる。
なんかそのエネルギーって、本当にスゴイ!言葉では表現できないけど、人のこうゆう姿はなかなか見れるものじゃないと思う。
感激して尊敬した。
ああゆう姿勢、見習いたいと思った。
やっぱ、大大先輩。
生きる姿からたくさんのことを教えてくださるんだなぁ。