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最新記事【2006年06月23日】

今日からシゲさんがいないので、言い方は悪いけどすごくすごく時間が余る感じがした。
いつもなら私が出勤するころ食堂に一人ポツンとシゲさんが座っていて、嫌そうな顔で朝食と戦っていた。
たまにシュンさんが看護魂で介助してたり。
そんなシゲさんを待って、最近は私がお部屋に連れ帰りをして(おばさんたちは自分の仕事に入っちゃうし、私はフリーの時間が多いし)それからサービスに入っていた。
なのに今朝の食堂にシゲさんの姿はなく、もういないんだ…って実感した。
そんなわけで今朝はすぐにサービスに入った。
自分の仕事が捗るのは有り難いけど、それだけでは吹っ切れない気持ちのある仕事。
みんな言ってたけど、手が空いたと同時に心にも穴が空いた感じ。
やっぱ寂しいなぁ〜。

今日の午前中はロンさんチュウさんカズさんのお部屋掃除に行った。
いつも通りの掃除やおしゃべりだったんだけど、今日は食料チェックをした。
チュウさんのクールボックス、カズさんの冷蔵庫を覗くと、傷んだフルーツやカビったお菓子が出現した。

「コレもうヤバイわぁ、やめましょう。これもアヤシイよぉ」と一緒に整理していく。
今日のところはレベル1〜2ぐらいだった。

冷蔵庫の確認は時に悪臭との戦いになる。
以前シュンさんの冷蔵庫からものすっごい強烈なニオイがしていて、アレっ?と思ったら詰め込みすぎで冷蔵庫が閉まらなくなっていた。
シュンさんはお構いなしにどんどん詰めていた。
その中身がまた恐ろしい。
数ヵ月前に賞味期限の過ぎたヨーグルトやらチーズやらコーヒーフレッシュやら、そんでカビの生えた煮物。
牛乳のパックははち切れんばかりにパンパンに膨らんでいた(もちろん中身は若干ヨーグルト寄り)挙げ句の果てにらっきょうのタッパーの蓋が空いて、しかも冷気が薄くなって臭いが充満。
もう最っ悪のニオイだった。
レベルMAX。
危険。
鼻がモゲるとはこのこと。

シュンさんにこれじゃあヤバイと説明して整理をはじめた。
「いろいろいただくんだけどね、なかなか食べれないのよぉ」なんて言いながらしまいには飽きてしまわれたのか「アナタお願い」結局私一人で悪臭と戦い、シュンさんは衣裳整理に没頭してしまった。
選別していくと、半分ぐらいは食物では無くなっていた。
整頓と掃除をして「コレとコレは早めに食べてくださいね」
「戸が閉まらんと腐っちゃうから閉めてくださいね、こんなふうに入れるとちゃんと閉まりますよ」と必死で説明するのに「ハイハイありがとね」とピンと来ることもなく、ソッポを向いてかわらず衣裳に夢中のシュンさんだった。

腐ったもん食べて身体壊しちゃ大変なのに〜って思うけど、本人はあんま興味もなくちゃんと安全な物を食べておられる。
それが不思議なところ。
まあこの、さりげないサービス(押しつけられただけ?)をさせていただけてよかった。

このあと私はスタッフから大ブーイングだった。
事務所の流しで腐った物を片付けていたら「クサっ、何このニオイ」私は鼻がマヒしてわかんなかったけど、ものすごい悪臭が事務所に充満。
こりゃ大変と思い、結局外で片付けた。

おかげで私の身体とゴミ箱は一日中臭かった。
みんなゴミを捨てるたび「何このニオイ?」あいたたぁ。
この日、冷蔵庫は恐ろしいゾーンだとわかった。

自分らしく介護

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